生垣の刈込

 「生垣」というと普通は空間を仕切るような、人の背丈やそれ以上の高さの並んだ樹木ですが、今日ご紹介するのは仕切りの生垣ではなく、模様を作るための低い生垣です。「生垣」とは普通呼ばないかもしれませんが、他に呼び名が無いので低生垣とでも呼ばせていただきます。
 当園の低生垣にはイヌツゲとクサツゲの2種類があります。イヌツゲの方は一般的に低めの生垣に良く使われます。もう1種類のクサツゲの方は使用頻度は少な目ですが、1年中緑が淡く柔らかい印象です。実際に枝が柔らかく、茂ると垂れてしまうので年に3回程度は刈り込んで形を維持します。

写真はクサツゲの刈込の様子です。高さを揃えるために、水糸を張って作業しています。クサツゲでダイヤモンド模様を描いているのですが、クサツゲが茂って、模様がはっきりしなくなっています。

こちらは完成後の写真。当園には「自然風景式庭園」の部分と「整形式庭園」の部分とがありますが、こちらは整形式庭園の一部です。芝生の刈込ラインや円錐形に刈込まれた樹木とも相まって、整形式庭園の特徴が良く出ているのではないかと思います。