生垣の刈込

 「生垣」というと普通は空間を仕切るような、人の背丈やそれ以上の高さの並んだ樹木ですが、今日ご紹介するのは仕切りの生垣ではなく、模様を作るための低い生垣です。「生垣」とは普通呼ばないかもしれませんが、他に呼び名が無いので低生垣とでも呼ばせていただきます。
 当園の低生垣にはイヌツゲとクサツゲの2種類があります。イヌツゲの方は一般的に低めの生垣に良く使われます。もう1種類のクサツゲの方は使用頻度は少な目ですが、1年中緑が淡く柔らかい印象です。実際に枝が柔らかく、茂ると垂れてしまうので年に3回程度は刈り込んで形を維持します。

写真はクサツゲの刈込の様子です。高さを揃えるために、水糸を張って作業しています。クサツゲでダイヤモンド模様を描いているのですが、クサツゲが茂って、模様がはっきりしなくなっています。

こちらは完成後の写真。当園には「自然風景式庭園」の部分と「整形式庭園」の部分とがありますが、こちらは整形式庭園の一部です。芝生の刈込ラインや円錐形に刈込まれた樹木とも相まって、整形式庭園の特徴が良く出ているのではないかと思います。

バラの2番花に向け手入れ

megomura2015-06-17

今年はバラが10日ほど早く咲き、従って1番花の終わりも10日ほど早いことになります。早く終わって残念と思いきや、10日早いということは、本格的な暑さが来る前に2番花が咲いてくれることも期待できます。
四季咲のバラの場合、花が終わって花がらを切ると、その下から新しい芽が伸びて次の花が咲いてくれます。ただ本格的な暑い時期(子供が夏休みに入る頃)になると暑さでまともな花が咲いてくれません。
今年は1番花が早かった分、本格的に暑くなる前に2番花が咲いてくれるのではないかと思います。この時期ですと約1か月ほどで次が咲きますので、6月初めに咲いたものですと7月初め頃に2番が見られるのではと思います。
写真はつるバラの1番花を切る。バラ担当Mさん。

ゴールデンウィーク

megomura2015-05-04

恒例のゴールデンウィーク前の作業も無事終わり、花達がきれいに咲いています。写真はデルフィニウムです。

このデルフィニウム本来は宿根草でイギリスなどでは年々大株になるのですが、松江では夏を越せず、一年草扱いです。一年草扱いとは言っても、皆さんには立派な株を見ていただきたいということで、秋から苗を育て、ゴールデンウイークに開花するように温室で調整しています。

イングリッシュガーデンの紅葉

 あちらこちらで紅葉の話題が聞かれると思っていたら、このところの寒さであっという間に街の紅葉も終わってしまいました。
 イングリッシュガーデンでも完全に落葉して枝や幹だけになった木が目立ちます。
 イングリッシュガーデンの今年の紅葉を振り返ると、いつもの年より良かったように思います。比較的早く紅葉が始まるナンキンハゼやハナミズキはいつも通り美しかったですし、(写真はハナミズキ

湖岸のモミジもだいぶ大きくなり今年はきれいな紅葉が見られました。

当園でなかなか紅葉しにくいのがアメリカフウで、今年は先端の方が赤くなりましたが、全体的にはきれいに赤くなりません。
(写真左の木がアメリカフウ右はメタセコイア

本来はきれいに紅葉する樹種で、松江市内でもきれいに紅葉しているのを見ると羨ましくなります。
 ただ紅葉には黄葉もあり、黄色くなる葉もなかなかきれいです。
アメリハナズオウ

今年は低木の柏葉アジサイ

丸く刈り込んだドウダンツツジもなかなかきれいでした。

池の手入れ

当園の睡蓮もバラ等と並んで、名物になって来ている気がします。
そんな「睡蓮池」の手入れですが、夏〜秋の手入れの中心は藻取りと増えすぎた葉の整理です。夏場は睡蓮も藻も生育が旺盛で、放っておくと水面を覆いつくしてしまいます。

そうなると見た目も悪くなるため、ある程度水面が見えるように藻や葉を取っていきます。

作業後はこんな感じです。

やはりある程度水面が見えて、空の色が映りこむ位がきれいですね。

花木の剪定

イングリッシュガーデンでは春〜初夏にかけて様々な花木が咲きますが、花が終わるとこれらの剪定作業が待っています。花木は花が咲いてから2〜3カ月程度で次の年の花芽を作るものが多いですので、この時期の剪定となります。花芽といっても、もちろん蕾が出来ている訳ではなく、枝の中や枝の元で花になる元が作られ始めるだけですので、来年の花を予想しながら剪定をしていきます。

写真はスモークツリーの剪定の様子です。枝が暴れる木でなかなか形が取りにくい木ですが、枝を整えつつ来年も花を咲かせたいと思います。

夏へ向けての手入れ

バラの咲く良い季節も終わり、だんだんと蒸し暑くなってきました。
これに伴いどんな花でも次々と花が元気に咲く時期も終わり、これからは夏の花の季節になります。
そんな季節を迎え、行っているのは一年草の植え替えです。
イングリッシュガーデンでは一年草は比較的少なく鉢や一部エリアでのみ使っていますが。初夏までのパンジーペチュニアコリウスなどと交換しました。
写真はホワイトガーデンの植え替えの様子。ユーホルビア・ダイヤモンドフロストを植えています。

また芝生では気温の上昇と共に冬芝が枯れ、今度は夏芝が元気を出してきます。写真は夏芝の生育を促すために芝を縦に切っている様子です。
(バーチカル作業といいます)