生垣の刈込
「生垣」というと普通は空間を仕切るような、人の背丈やそれ以上の高さの並んだ樹木ですが、今日ご紹介するのは仕切りの生垣ではなく、模様を作るための低い生垣です。「生垣」とは普通呼ばないかもしれませんが、他に呼び名が無いので低生垣とでも呼ばせていただきます。
当園の低生垣にはイヌツゲとクサツゲの2種類があります。イヌツゲの方は一般的に低めの生垣に良く使われます。もう1種類のクサツゲの方は使用頻度は少な目ですが、1年中緑が淡く柔らかい印象です。実際に枝が柔らかく、茂ると垂れてしまうので年に3回程度は刈り込んで形を維持します。
写真はクサツゲの刈込の様子です。高さを揃えるために、水糸を張って作業しています。クサツゲでダイヤモンド模様を描いているのですが、クサツゲが茂って、模様がはっきりしなくなっています。
こちらは完成後の写真。当園には「自然風景式庭園」の部分と「整形式庭園」の部分とがありますが、こちらは整形式庭園の一部です。芝生の刈込ラインや円錐形に刈込まれた樹木とも相まって、整形式庭園の特徴が良く出ているのではないかと思います。
バラの2番花に向け手入れ
今年はバラが10日ほど早く咲き、従って1番花の終わりも10日ほど早いことになります。早く終わって残念と思いきや、10日早いということは、本格的な暑さが来る前に2番花が咲いてくれることも期待できます。
四季咲のバラの場合、花が終わって花がらを切ると、その下から新しい芽が伸びて次の花が咲いてくれます。ただ本格的な暑い時期(子供が夏休みに入る頃)になると暑さでまともな花が咲いてくれません。
今年は1番花が早かった分、本格的に暑くなる前に2番花が咲いてくれるのではないかと思います。この時期ですと約1か月ほどで次が咲きますので、6月初めに咲いたものですと7月初め頃に2番が見られるのではと思います。
写真はつるバラの1番花を切る。バラ担当Mさん。
イングリッシュガーデンの紅葉
あちらこちらで紅葉の話題が聞かれると思っていたら、このところの寒さであっという間に街の紅葉も終わってしまいました。
イングリッシュガーデンでも完全に落葉して枝や幹だけになった木が目立ちます。
イングリッシュガーデンの今年の紅葉を振り返ると、いつもの年より良かったように思います。比較的早く紅葉が始まるナンキンハゼやハナミズキはいつも通り美しかったですし、(写真はハナミズキ)
湖岸のモミジもだいぶ大きくなり今年はきれいな紅葉が見られました。
当園でなかなか紅葉しにくいのがアメリカフウで、今年は先端の方が赤くなりましたが、全体的にはきれいに赤くなりません。
(写真左の木がアメリカフウ右はメタセコイア)
本来はきれいに紅葉する樹種で、松江市内でもきれいに紅葉しているのを見ると羨ましくなります。
ただ紅葉には黄葉もあり、黄色くなる葉もなかなかきれいです。
(アメリカハナズオウ)
今年は低木の柏葉アジサイや
丸く刈り込んだドウダンツツジもなかなかきれいでした。
夏へ向けての手入れ
バラの咲く良い季節も終わり、だんだんと蒸し暑くなってきました。
これに伴いどんな花でも次々と花が元気に咲く時期も終わり、これからは夏の花の季節になります。
そんな季節を迎え、行っているのは一年草の植え替えです。
イングリッシュガーデンでは一年草は比較的少なく鉢や一部エリアでのみ使っていますが。初夏までのパンジーをペチュニアやコリウスなどと交換しました。
写真はホワイトガーデンの植え替えの様子。ユーホルビア・ダイヤモンドフロストを植えています。
また芝生では気温の上昇と共に冬芝が枯れ、今度は夏芝が元気を出してきます。写真は夏芝の生育を促すために芝を縦に切っている様子です。
(バーチカル作業といいます)