トピアリーの剪定

 イングリッシュガーデンは冬に地上部の無くなる宿根草と樹木もどちらかというと落葉樹を主体とした庭ですので、冬場はどうしても寂しくなります。
 そんな冬のガーデンで存在感を現すのが、青々とした常緑の生垣とトピアリー(人工的に刈り込んだ樹木)です。当園ではヒノキの仲間で「レイランディー」という品種を使用しています。刈り込むほどに葉が密になりきれいな生垣やトピアリーになります。
 「刈り込む」というと大きな刈り込みハサミでジョキジョキと刈るイメージですが、このレイランディーを含めた常緑樹は切り口がどうしても茶色くなってしまします。それを最小限に抑えるため春〜秋は伸びた枝葉だけを一つ一つ切っていきます。かなり根気が要ります↓

 冬だけは比較的茶色くならないため、トリマーでの刈込も行っています。これはスムーズですね。↓

 ご来園の際は花だけでなくこのような刈り込みの樹木にも注目してみてください。

落ち葉の季節です

 このところグッと冷え込んで、秋も終わり冬が来たと感じる今日この頃です。落葉樹が多いイングリッシュガーデンですが、木の種類が多いためなかなか一度に紅葉(黄葉)することが無く、色付いているものやもう既に葉が無い木などまちまちです。

 このところの冷え込みと先日風が強かったこともあり、落葉がさらに進んできました。この落ち葉掃除がなかなか大変で、ガーデナーや設備スタッフにも協力してもらい毎日せっせと落ち葉掃除をしています。
 スタンダードな竹ぼうきも使用しますが、

 広いガーデンでは機械も活躍しています。

 機械の方が断然簡単のように思えますが、集める力の強いエンジンバキュームは結構重く(約5kg)男性スタッフでないとなかなか大変です。

恒例の冬芝種播きです

 9月中旬に恒例の冬芝の種まきを行いました。まずは芝を低く刈り込んで、次に種をまきます。


 種播き直後は低く刈り込んでいたため、茶色くなっていましたが、約1カ月経ち、冬芝の芽が出揃い再び刈込を始めるようになると西洋芝独特の鮮やかな緑色となりました。

 これで今年の冬〜春にかけても緑の芝生を見ることが出来ます。

晴れが続きます

まだまだ暑い日が続いておりますが、皆様のお庭同様にガーデンも晴れが続いて大変です。ここ20日間ほど雨が降っていないため、庭では散水設備が大活躍です。お客様から「水やりはどうしているのですか?」という質問を受けますが、さすがに広いので手では無理で、1〜2m間隔で張り巡らされた点滴潅水と開園前のスプリンクラー散水で行っています。


↑これが点滴潅水(ドリップ潅水)とも言います。ホースに特殊構造の穴がありポタポタと水が出ます。


スプリンクラーは市販のスプリンクラーと工事用ライトの三脚をつなげた当園スタッフの自作です。

今日から週末に掛けて雨の予報ですので、豪雨は困りますが適度な雨を期待しています。

「夏」が近づいてきました

イングリッシュガーデンの「初夏」を彩ったバラも終わりになり、今週は梅雨らしい天気が続きます。ついこの前までは梅雨といっても雨が少なく、バラも比較的良く残っていました。

梅雨が無く、夏が涼しいイギリスでは、バラや草花が繰り返し良く咲くので、この時季はいつもうらやましく思います。
当園の現在はバラがほぼ終わりユリが咲き始めました。上の写真と同じ角度の今の様子は

バラが終わった所ではバラの花がら取りが忙しくなります。なかなか花がら取りも追いつかず、今月末にはボランティアさんもお願いして花がら取りをすることにしています。ご参加いただくボランティアの皆様、宜しくお願い致します。

ゴールデンウイークも無事終わりました

ゴールデンウィークには多くのお客様にお越しいただきありがとうございました。ゴールデンウィークに向けて整備した花や、整えた生垣・芝もきれいな状態を保つことが出来、ご好評をいただきました。
○刈込の様子

○刈込終了後

ゴールデンウィーク前に植え付けた草花の代表はデルフィニウムジギタリス。あまり名前になじみが無いかもしれませんが、本場英国でもイングリッシュガーデンの初夏を代表する花です。花の穂が高く立ち上がり存在感があるのですが、植付がなかなか大変!一つ一つ支柱をしなくてはいけません。

デルフィニウムジギタリスはバラとも良く合い、これからバラの季節が終わる6月中旬まで見頃になります。

ガーデンシーズン突入です

 イングリッシュガーデンに春を告げるすいせんが咲き、すいせん祭りが始ると、ガーデナーにとって最も忙しい時期の始まりです。これからガーデンが最も華やかになり、お客様も多いゴールデンウイークから初夏に向けての準備を行います。
 イングリッシュガーデンはバラや宿根草主体の庭ですので、花のピークは5月下旬〜6月になりますが、やはりお客様の多いゴールデンウイークに花が少ないとさみしいということで、これから次々に花苗を植えていきます。
 しかしその前にまずは地拵えから、ということでやや株が古くなった花壇の植物を一度抜き取り、地面を耕していきます。

 また本格的なシーズン突入に先駆けて、池では枯葉や夏に広がる藻を取り除いていきます。

 華やかなガーデン作りもまずは地味な作業からというところでしょうか。