バラの手入れ

こんにちは。
久しぶりに更新します。

前回バラ苗の販売についてご紹介しましたが、
販売していると・・・
「バラって病気や虫が付くからねー」と言って敬遠されるお客様が多くおられます。確かにバラは病気や虫が付き易く放っておいても毎年同じように花が咲いてくれるというものではありません。しかしいくつかのポイントを押さえれば「思っていたほど難しくない」と思っていただけるかもしれませんので、そのポイントをいくつかご紹介したいと思います。

1.手入れの時間の無い方はとにかく「強い品種」を選ぶ。
虫や病気に弱いと一口に言っても、その程度は様々です。
手入れの時間の無い方は「強健」「耐病性有」「初心者向き」などと書かれている品種を選びましょう。また接木したばかりの新しい苗より、値段は高くてもある程度生育した苗の方が強く、手入れの時間の無い方にはおすすめです。

2.やはり薬剤による防除は必要です。虫には粒剤で。
 「薬剤」を使わない方法もいろいろ紹介されていますが、これには細かな観察と根気、またある程度病気や虫をあきらめることが必要で、普通はある程度「薬剤」の力を借りた方が無難です。
 そこでイングリッシュガーデンではまず「殺虫粒剤」の使用をお勧めしています。これは根元に粒状の薬剤をまくことで根から殺虫成分を吸わせ、虫による被害が大きくなる前に退治できるというものです。これを芽だし頃から1〜2ヶ月おきに年3〜4回程度まくだけで、かなり虫の被害を減らせます。

3.病気にはやはり「薬剤散布」で。ポイントは早期発見・早期治療。
 虫に対しては、根から吸わせる粒剤があり、これはお隣に薬が飛ぶという心配もないのですが、病気に対してはこのような薬剤が残念ながら無く、液状の薬剤を散布(噴霧)することになります。
 育てるバラが少量なら家庭用のスプレータイプでも良いと思います。この場合当然ですが「殺菌剤」と書かれている薬剤を選んでください。また「バラ用」と書かれている薬剤はバラがかかりやすい病気を複数カバーしています。
 バラの病気はいろいろありますが、特に注意すべきは下の二つで、この症状が見られたらすぐに散布しましょう。病気が広がってからでは抑えることが困難です。

黒点病(斑点落葉病)
葉に黒い点が出来、やがて広がり、葉が落ち始めます。

○ウドンコ病(うどん粉病
若い葉やつぼみから順に、白い粉をまぶしたようになる。

このような症状が見られたら、早いうちに葉裏にもかかるように薬剤を数日おきに2〜3回散布して下さい。目に見える症状は一部でも、菌は全体に広がっている可能性がありますので、株全体に散布して下さい。また薬剤ビン(袋)の裏面で「黒点病」「ウドンコ病」に対応していることを確認して下さい。

4.本格的に多くのバラを栽培される方は定期的な薬剤散布を。
 バラの本を読むと、大抵かなりの回数薬剤を散布するよう書かれています。確かにほとんど虫や病気を付けず立派な花を多く咲かせるには教科書通り、予防的にかなりの回数の薬剤散布が必要です。本格的に育てようという方には当園でもバラ栽培講座を年数回開いておりますので、ぜひご参加下さい。

※12/13(日)14:00〜15:00バラの冬季剪定教室を予定しています。
 興味のある方はぜひご参加下さい。ティータイム付、参加費¥500
 要予約:0852-36-3030 松江イングリッシュガーデン